ガス屋にガス警報器を進められた事はありませんか？設置する方が良いのは解ってるけど、別途費用が必要になると、少し考えますよね。
必要だと自分で判断し自分で付けたガス警報器だと、付けた場所も分かりますし、費用も納得の上だと思います。
ここでは、ガス警報器の取付け義務は有るのか？実際に必要なのか？また鳴ってうるさい時の対象方をお伝えして行きます。
ガス警報器の取付け義務
はじめに
ガス警報器は、ガス漏れ事故を未然に防止する保安用品として有効性が高く評価され、プロパンは[第2種液化石油ガス器具等]都市ガスは[ガス漏れ警報設備]として特定地下街等及び、特定地下室等に設置が義務付けられました。
その後、共同住宅、学校、病院、料理飲食店等、都市ガスにあっては、3階以上の共同住宅に一定条件のもとに設置が義務づけられ、警報器の復旧促進運動が全国的に展開されました。
プロパンの義務施設
- 特定地下街等
- 特定地下室等
- その他地下室
- 共同住宅
- 料理飲食店
- 学校
- 病院等
建築基準法
- 3階以上の共同住宅（条件付き）
消防法
- 個別住宅（条件付き）
- 共同住宅（条件付き）
※共同住宅とは
[集合住宅であって同一建物に3世帯以上入居する構造のもの]
都市ガスの義務施設
- 特定地下街等
- 特定地下室等
- 超高層建物
- 特定大規模建物
- 中圧燃焼器のある建物
消防法
- 地下街
- 準地下街
- 個別住宅（条件付き）
- 集合住宅（条件付き）
必要なのか不必要なのか
上記の説明を見ると義務施設が少し細かいですが、一般消費者が見る所は、個別住宅と共同住宅になります。
個別住宅と共同住宅の欄を見ると（条件付き）となっており条件が整えば必要ないとされます。
必要がない条件
- 屋外に設置されている風呂釜、給湯器等
- 第10条に規定された接続方法で末端ガス栓と接続されていて、かつ、立ち消え安全装置が付いている燃焼器
- 常時設置されていないもの
- 浴室内の風呂釜、湯沸かし器等
①③④はそのまま書いてある通りで、②が当てはまってくる燃焼器はコンロになってきます。
②を解りやすく説明すると、固定されたコンロ（ビルトインコンロ）（埋め込まれているコンロ）と、卓上コンロ（ゴム管で繋がれた持ち上げられるコンロ）の2種類で、固定されたコンロには警報器の必要は無しで、卓上コンロは必要になってきます。
ここで条件が効いてくるのですが、卓上コンロでも2つの条件で必要無しになります。
２つの条件
○末端ガス栓がヒューズ機構（ヒューズガス栓）
ゴム管が抜けた時、ガス栓の中に入ってるボールが（シュポッ！）っと穴を塞ぎガスを止めてくれる構造で、外観はホースの差し口が左右に動くようになってます。
確実に確認する方法は、ゴム管を抜いた状態でガス栓を開けてみて下さい。シュポッっと音が鳴りガスが止まります。
○立ち消え安全装置
白い突起物はスパークさせる点火プラグで、その横にあるボールペンの先の様なもが立ち消え安全装置になります。
炎がここに触れている間は、ガスの弁を開け続けてくれて、吹きこぼれて炎が消えると、炎が触れていない状態になりガスの弁を閉じてくれます。
卓上コンロであっても、このヒューズガス栓と立ち消え安全装置が付いていれば、警報器は必要ないとなります。
鳴った時の対処法
警報器が鳴ってガス漏れ？うるさい！深夜なのに！って思いをした事はありませんか？
鳴った時の為、どこに付いているか確認しておきましょう！
基本的に燃焼器から水平距離4ｍ以内の同室内の壁面で床から30cm以内
基本的にに燃焼器から水平距離8ｍ以内の同室内の壁面で天井面から30cm以内
となっており、プロパンは空気より重く、都市ガスは空気より軽いということが分かります。
次に鳴った時ですが、まず落ち着いてガスの元栓を閉めて下さい（安全の為）
その後、警報器に付いているボタンが有るのでそれを押して下さい（音が止まります）
音が止まったら、そこから鳴った原因を追究しましょう。
ガス屋に連絡しガス漏れが無いか点検してもらうと安心できます。
たまに誤作動をおこしたり、警報器はアルコールや殺虫剤等にも反応するので、その使用はなかったか確認し、ガス屋に情報提供するようにしましょう。
まとめ
今のコンロは立ち消え安全装置装置が付いて無いと販売禁止になっており、ガス栓もヒューズ機構の物でないと使用出来ません。
したがって個別住宅や集合住宅には必要無いとなります。
ですが付けている方が、安心安全に生活できますし、それ程高価な物ではなくメーカー推奨期限も5年あるので付ける事はお勧めします。
種類はコンセントに直接差し込むタイプと、コンセントコードが付いたタイプがあります。
ガス屋でも、無償で付けてる所、リース制、買い取り制、基本料金に組み込み制と様々ですが、リースや買い取りなら、安心安全の為に購入を検討してはいかがでしょうか？
ガス代を節約したい方は、こちらを参考にして下さい。
