1977年、作曲家・いずみたくが創立したミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ。
日本の創作ミュージカルを牽引し、子どもから大人まで幅広い客層に愛され続けています。
本記事では、劇団の歴史や代表作、2025年最新の公演情報、新人育成制度、劇団員の活動や魅力などを豊富な情報とともにたっぷりご紹介します。
- 創立年、創立者、劇団名の由来などの基礎知識。
- 人気作品や、作風の特徴。
- 新人公演や、オーディション応募条件・流れ。
- 舞台以外での活動例。
劇団イッツフォーリーズの歴史と創設背景
1977年、作曲家いずみたくさんが、「プロのミュージカル俳優養成所」として「イズミ・ミュージックアカデミー」を創設、翌年それに集ったメンバーによって劇団「いずみたくフォーリーズ」が誕生しました。
後に「劇団フォーリーズ」に改称し、さらに故人の想いを受け継ぎ
「ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ(”It’s”は「Izumi Taku’s」の略)」へと名称変更されました。
本拠地は当初、六本木の小劇場「アトリエフォンテーヌ」でしたが、閉館を機に2012年に台東区へ移転。2016年には40周年記念公演を「あうるすぽっと」で開催し、歴史の厚みをあらためて示しました。
代表作と公演の特徴
イッツフォーリーズの魅力は、その幅広い作品ラインナップにあります。子ども向けの心温まる作品から、大人向けの社会派ドラマまで、多彩なジャンルを手がけています。
過去の代表作には、以下のような作品があります。
- おれたちは天使じゃない
人間の優しさと弱さを描いた感動作。 - ルドルフとイッパイアッテナ
斉藤洋の児童文学をもとにした冒険物語。 - 洪水の前
環境問題をテーマにした社会派ミュージカル。 - ナミヤ雑貨店の奇蹟
東野圭吾の小説を舞台化した話題作。
どの作品も、歌と芝居が一体となった「日本語ミュージカル」の魅力を存分に味わえる内容になっています。
2025年の最新公演スケジュール(2025年版)
イッツフォーリーズの2025年公演情報お届けします。
- 「ルドルフとイッパイアッテナ」
俳優座劇場、2025年1月25日(土)・26日(日)。開場は開演30分前。
全キャスト劇団員のみでの舞台で、終演後はミニライブあり。 - 「ナミヤ雑貨店の奇蹟」
原作:東野圭吾。
脚本・作詞:大谷美智浩/演出:磯村純/音楽:小澤時史。
2025年3月19日(水)〜23日(日)、こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロにて上演。 - 「おまえうまそうだな」
キョードーファクトリー主催で2月に福岡で巡回。
チケットは前売6,000円〜、HC割引や特典付き通し券など多彩なプランがありました。
新人育成・オーディション制度
イッツフォーリーズは、新人育成にも力を入れています。
養成所出身者によって構成される劇団ならではの、演劇教育色が濃い特徴があります。
2025年には劇団員オーディションも開催し、
3月30日(日)実施、応募締切は2025年3月24日でした。
オーディション応募者は「ナミヤ雑貨店の奇蹟」ゲネプロ見学も可能という特典もあったそうです。
また、新人公演としては『マイストーリー』や『たからにっき』など、劇団メンバー自らのリアルな物語を描く内容も展開。
劇団員のプロフィールと活動のフィールド
劇団には、20〜30代を中心とした多彩なメンバーが約50~60名在籍。
Deviewなどには、宮田佳奈、大川永、澤田美紀、德岡明、加藤木風舞、神澤直也らの活躍が紹介されています。
彼らは劇団公演のみならず、テレビ・CM・イベント出演、市民ミュージカル講師、ワークショップなど、その活躍エリアは多岐にわたります。
劇団イッツフォーリーズの魅力
魅力ポイント | 内容 |
---|---|
創立背景と想い | 作曲家いずみたく氏の理念「歌はドラマである」を具現化した劇団 |
幅広い作品性 | 子ども向けから大人向け、原作ミュージカルまで多彩なジャンル |
育成と継続性 | 養成所からの劇団員育成、オーディション制度で未来を紡ぐ |
地域密着と全国展開 | 台東区を拠点に全国巡演、地域と劇団のつながりも。 |
視聴チャンス多彩 | 本公演、ミニライブ、イベントやゲネプロ見学で幅広い観劇機会あり |
まとめ
劇団イッツフォーリーズは、日本語オリジナルミュージカルの灯を絶やさず、世代を超えて愛される作品を作り続けてきました。
1977年の創立から約半世紀、全国各地で笑顔と感動を届けるその姿勢は、多くの観客を惹きつけています。
観劇初心者の方でも楽しめる明快なストーリーと心に響く楽曲が揃っているので、まだ一度も足を運んだことがない方は、次回公演でぜひその魅力を体験してみてください。
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